赤川次郎「夜会」を読んで

本の感想

久しぶりに「赤川次郎」を読みたいなぁと思い、
なにげに手に取ったのが、「夜会」でした。

僕はどちらかというと、読むのが遅いほうなんですが、
サクサクと読みやすい内容と、飽きさせない場面展開で、
気がつくと、一冊読み終えていました。

やっぱり、「赤川次郎」は面白いな!
と、再認識させる内容でした。

ただ、この「夜会」の内容が
ツッコミどころが満載の内容でして・・・。

読んだ本について、僕の嫁さんと、
赤川次郎ツッコミ大会を開催したのでした^^;

結局、びっくりするような話の展開で、
読者をグイグイと引き込んでしまう赤川次郎は面白い!
と、そんな結論になりました^^;

ということで、
この記事では、赤川次郎「夜会」を読んだ感想をご紹介していきます。

ちなみに、
この先、「夜会」の内容を少しネタバレしてしまうので、

「ネタバレ読みたくない!」

と思う人は、ここで、画面を閉じてくださいね。

 

 

 

 

 

 

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赤川次郎「夜会」の概要

中学3年で水泳の世界大会に優勝した沢井聡子。
その後、三年間で世界が一変してしまった。

娘を使って金儲けをしようと考える父と水泳のコーチ。
しかも水泳のコーチは・・・。

聡子は失踪を決意したがその途中で、川に溺れかけていた少年
「正敏」を救い、母に招かれ、東京で豪華な夏休みを過ごすことになる。

一方、親友が謎の死を遂げた佐山清美は、その謎を探るべく、
あるパーティーに潜入することになる。
そのパーティーとは、「正敏」の13歳の誕生会だった。

というお話でした。

場面展開が秀逸で飽きさせない!

まるでドラマを見ているかのような展開で、読んでいて全く飽きなかったです。

次々と起こることが、
「次がどうなるんだろう?」
「この人、どうなるんだろう??」
と、読者を引き込ませるのがうまいと思いました。

例えば、清美が親友を探しに公園まで行ったシーン。
いきなり、女性の声で「きゃー」という声を聞き、行ってみると、人が燃えていた!

って、このシーンは、えっ?誰が燃えたの?なんで火をつけたの??
と、驚きと、疑問がわんさか浮かび上がり、この後のストーリーが気になるのに、
いきなり場面が変わって「清美」の話から「聡子」の話に変わるのが、

「この先が気になって仕方ない!」

と思わず読み込んでしまう秘訣なのかなと思ってしまいました。

こんな感じで、ポンポン場面が切り替わっていくので、読んでいる方は気になって仕方ないし、どうなるのか、ワクワクしてしまいます。

違和感を表現するのが面白い

「9 赤い液体」の始まりが、

「どこか、様子がおかしい。」

この一文から始まるこの章は、今までビシッとした秘書 倉田 が、なぜか倉田らしくないというところから始まります。

この違和感を表現するのが、かなり上手で、作者が伝えたかった感じが伝わってきたと思いました。

確かに、この章はいつもの倉田が倉田らしくないので、
読んでいる方も、「ん?」と思うんですね。

しかも、倉田が色んなところに出てきます。

読んでいる方も、違和感を感じてくるこの表現と、この先のストーリー展開が面白かった。

でも最後は納得いかないんだよなー

この「夜会」の結末はどうも納得いかないんですよねー。

最後の展開が・・・、

 

いきなり、正敏が秘密を告白。

プールにいる人達を助けるため、
主人公「聡子」が正敏の屋敷に火を付ける。

気がつくと、屋敷が廃墟になっていた。

そして、エピローグへ・・・って、
いきなり、この話の展開って、唐突過ぎませんか?

結末に向かう最後のページを読むたびに、

 

「えー!」

「えーー!!」

「えーーー!!!」

と、びっくりしっぱなし。

今までの話の展開が、
リアルなミステリー的サスペンス的な雰囲気を醸し出していながら、
いきなりファンタジーに。

まぁ、でもね、
冷静に考えてみると、今までの不思議な出来事も、
最後のタネ明かしで解決するんだけど、
それでも、色々と疑問に残るんだよね~。

というか、「正敏」の正体って何なの?

怪物?宇宙人?この世のものでない?

そんな大量に残る疑問を、
うちの嫁さんと話して、盛り上がりました^^;

 

で、結局は、

こんな風に、読者を飽きさずに、思わずびっくりさせてしまうストーリー展開で、

赤川次郎「やってくれるわね・・・」という結論に至ったのでした。

 

まとめ

この記事では、赤川次郎「夜会」を読んだ感想をご紹介しました。

久々の赤川次郎で、びっくりするような話の展開でしたが、最後まで楽しめました。

話の結末は自分的には納得しなかったんですけどね、

それでも、「納得いかねー!」とか言いながら、嫁さんと盛り上がれたという点を考えると、

やっぱり、赤川次郎のストーリーは、読者を飽きさせない面白さがあるんだなと思いました。

赤川次郎の小説はまだまだたくさんあるので、しばらくは読み漁ってみようと思います。

 

今回読んだ 赤川次郎の「夜会」は、
Amazonでも入手可能ですので、気になった方は、チェックしてみてくださいね。

 

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