三毛猫ホームズの怪談(赤川次郎)~石津と晴美の関係にほっこり^^

本の感想

三毛猫ホームズの暗黒迷路を読んで、久しぶりに三毛猫ホームズシリーズにどっぷりハマりたいな~と思ったところ、

まずは手軽に、「図書館」に行って探そうかと思って探した所、早速見つけたのが、

「三毛猫ホームズの怪談」でした。

借りた本が、かなり古い状態で、髪の色もだいぶ黄ばんでました。

「かなり古いなぁ」と思ってましたが、それもそのはず。
三毛猫ホームズの怪談は、三毛猫ホームズシリーズの第3弾。初版が1980年の発売でした。約40年前です。

そう考えると、かなり前に発売されているんだなぁ~と実感しました。

実際読んでみると、不思議な雰囲気が漂う部分もあったり、石津がどうにかして片山晴美にアピールしたいと思いつつ、うまくいかなかったり・・・。

このように、物語的にも面白かったですし、石津と晴美の関係にほっこりしてしまう部分もあり、とっても面白い物語になっていました。

ということで、この記事では、
「三毛猫ホームズの怪談」を読んだ僕の感想をご紹介します。

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あらすじ

石津刑事が晴見と結婚を夢見て購入したニュータウンの団地。その一角で開発が遅れている地域があった。その地域には、周りから猫屋敷と言われていた家があり、その家には石沢常代という老婆が住んでいた。その常代がある時、亡くなった姿で発見された。片山刑事、石津刑事、そして片山の妹・晴見と飼い猫ホームズがその事件を調査をしながら、次第に事件に巻き込まれていくことになる。

欲に目がくらんだ人間の末路

土地やお金が絡むと、こんなにも人間は見にくくなるものかと、改めて実感させられる内容でした。土地を守りたい常代と、土地を売り払い大金を手にしたい村の人達のやり取りが、ドロドロ過ぎて人間の汚さを改めて痛感した感想です。

こういう状況は人間生きていると、お金の大小の違いはあれど、一度は経験するもの。こういう醜い争いに発展しないように、心がけたいという意味では、良い内容ではないかと思います。

「怪談」と言う割にはホラーといった要素はあまりないけど、それでも不思議な要素はたくさん出てきます。ホラーをコミカルに織り交ぜつつ、石津と晴美の良い関係もあるので、物語全体はポップな雰囲気でした。

「この人、ホントは猫??」と思わせるような人物も出てきており、事件の真相や、その謎解き。そして、結末の見たさに、読者である僕は、読んでいくうちにだんだん物語に引き込まれていきました。

また、小説もサクサク読める様な内容だし、ちょっとしたユーモアもあるので、一気に最後まで読んでしまいます。

石津の純情さと片山兄弟のやり取りにほっこり

晴美に拙いなりにもアプローチをする石津刑事の純情さと真っ直ぐさが、僕的にはかなり好きです。それに、その石津刑事と晴美の結婚をなんとか阻止しようとしている、晴美の兄・片山義太郎のやり取りが、なんとも微笑ましく、ほっこりさせてしまいますね。

最終的にはホームズがいないと、この事件は解決しなかったんじゃないの?と思わせてしまうところが、「三毛猫ホームズ」シリーズの醍醐味ですよね。この事件も相変わらず、ホームズがいないと解決出来なかったと思います。というか、猫頼みの事件解決ですからね。

相変わらずホームズが優秀すぎです。

そんなホームズと、普通に話す片山兄妹が面白くて、ツッコミどころ満載の内容でした。

まとめ

この記事では、「三毛猫ホームズの怪談」を読んだ僕の感想をご紹介しました。

お金や土地が絡む人間のドロドロとした部分を見せられたり、不思議な猫たちの行動だったりと、

色々と考えさせられる内容とともに、ちょっとホラー的な要素をコミカルに描く、面白い物語でした。

それと、なんとか晴美にアピールしようとする石津の頑張りに、僕は応援したくなりましたね。

不思議な話をどう決着付けるのか期待して読み進めていたので、やっぱり赤川次郎は読者の興味を引き込むのが、うまいなぁ~と思ったのでした。

三毛猫ホームズの怪談は、amazonでもありましたので、興味のある方はチェックして見てくださいね。

 

 

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