変な絵~絵の謎を解いていく楽しさったら

本の感想

「変な絵」読んでみました。

Amazon.co.jp: 変な絵 : 雨穴: 本
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正直言うと、メッチャ楽しかったです。僕は最初はそんなに興味がなかったんですが、書店で見かけたときに娘が「この本ほしい!」って言ったんで、

思わず買ってあげました。

結果、僕がメッチャハマりました。

 

冒頭の物語は、Youtubeを見ていたので、内容は知っていたんですが、それでも、この物語は面白かったです。

娘も興味を持って「本」を読み進めているようです。

 

ちなみに、「変な絵」に関連するYoutubeの動画はこちらから見れました。

もしかすると、本を読む前にYoutubeを見ていたほうが、面白さもアップするかもしれませんね。

この絵の仕掛けが解けますか?『変な絵』 第一章

 

ちなみに、Youtubeでは本書の第1章にまつわる話を紹介しています。ですので、Youtubeを見たからと言って、本の内容が全てわかるというわけではないですね。

逆に、この後どうなるのか?とか、本を読むと、いろいろと謎が明かされるので、逆に面白くなったりします。

 

ということで、この記事では、「変な絵」を読んだ僕の感想をご紹介します。

この記事では、「変な絵」の多少のネタバレを含みます。

「本を読む前に、ネタバレは見たくない!」という方は、ページを閉じてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・いいかな。

それでは、「変な絵」を読んだ僕の感想をご紹介しますね。

 

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あらすじ

21歳の大学生、佐々木は、自室でオカルトサークルの後輩「栗原」に教えてもらったブログを見ている。
ブログのタイトルは「七篠レン 心の日記」。
栗原からは、一見普通に見えるブログだが、不気味というか、色々とおかしいので読んでほしい、と言われていた。
開いてみると、不気味というよりは懐かしく思えるブログだった。一昔前によく見かけるようなブログだ。
最新記事は、2012/11/28 一番愛する人へ。
「今日で、このブログを更新することをやめます。」と書かれていた。

オムニバス形式?

この本には第5章まで話があります。その五つの話には、どれも不可解な絵が絡んでいます。その絵の謎がわかったときに、なんとも言えぬ不気味さを感じることができる話ばかりです。

絵自体は、パッと見たところ何の変哲もない絵なんですけど、絵に隠されている秘密というか、思いを知ったときに、その話に感じていた違和感のようなものが、解明されていく・・・そんな気持ちになります。

5つの話はどれも、その絵について謎を解き明かすような、そんな話になっています。

章ごとに中心となる人物が変わっていきます。

そして、その中心となる人物が、「変な絵」について考えて謎を解いていくことで、大きな物語の秘密への迫っていく・・・。

その過程を読んでいくと、自分も謎を解き明かしているような気持ちになり、ドキドキしながら、読み進めることができます。

章ごとに「変な絵」について解明していく感じの流れなので、一見してオムニバス形式?のように思われますが、実は一本の線で結ばれているような、そんな話の流れになっています。

実は、本自体は結構読みやすく、本の大きさの割には、意外とサクッと読み進めることができるので、普段そんなに本を読まない人にもおすすめできる本です。

僕は、この本を読む前にYoutubeで一度見ているんですよね。

Youtubeではこの本の第1章の部分のお話を紹介しています。
といっても、完全に同じというわけではなく、Youtubeでは、オカルトサークルだった「栗原」が、雨穴さんに「七篠レン 心の日記」というブログを紹介して、雨穴さんがその謎を解いているという話の流れになっているので、

一度、Youtubeを見ている人でも、変な絵の本は楽しめると思います。
もしかすると、一度Youtubeを見てから本を読むと、2倍楽しめるんじゃないかな。

ホラーと紹介していますが、思ったほどホラーをしているわけでもなく、軽いホラーとミステリーが組み合わさっているような物語になっています。

すべての謎がわかったときの、あの感覚は、久々楽しかったですね。

愛情の深さ

この物語は一貫して、ある人物の愛情の深さについて語られていると思いました。

「愛情が深い」というと、とてもいい印象を持つと思います。
子供に対して愛情が深い、夫に対して愛情が深い、家族に対して愛情が深いなどなど、「愛情が深い」というと、良い印象を持つ人が多いと思います。

が、何でもやり過ぎるのは良くない。
この話の中心となる人物も「愛情が深すぎる」がために、いびつな形を作り出してしまっていた。

最近、「良いことだから」といって、愛情を深く注ぎ過ぎるような人が多いように思います。もちろん、子供に対してネグレスト的な状態もよくありませんが、「過干渉」の親も増えてきていると感じます。

愛情を注ぎ込むことが悪いことだとはいいません。子供は、親の愛情を受けることで、正常に育つんですから。でも、注ぎ込みすぎて「過干渉」になってしまっては、子どもの自立を阻害してしまうおそれもあります。

まぁ、この話に関しては、「過干渉」とは別の話なんですが・・・

でも、ある意味、「愛情の深さによって引き起こされてしまった出来事」といってもいいかもしれませんね。

中庸という言葉があります。儒教の言葉なんですけど、極端にどちらかに偏らずにバランスを保っている状態のことをいいます。

昔の人は気づいていたんでしょうね。

愛情も必要だけど、何でも世話をしすぎてしまうのもいけない。ある程度、自分の手から離して育てる必要もあるけど、愛情がまったくない無関心のようなネグレストの状態にしてもいけない。
バランスが取れた中庸の状態が最も正常だって、昔っから言われていたってことなんですね。

この本を読むことで、そんな「中庸」の言葉を思い出してしまいました。

この話の最もの原因は、「自分がママになりたい」という欲望を満たした結果、悲しい結末になってしまった・・・ということなんですけどね。

 

まとめ

この記事では、「変な絵」を読んだ僕の感想をご紹介しました。

娘に買ってあげた本ですが、結局僕もハマってしまいました。

最近、Youtubeにハマりすぎている娘なので、Youtubeを見るのをやめて、「本」を読むのなら、買ってあげようかなと思って買ってあげたんですよね。

でも、そんな「変な絵」の本が発売されていることは、Youtubeから知ったようで・・・

こういう、「変な絵」のような、Youtube発信の本も最近出てきているようですね。

著者の「雨穴」さんという方は、Youtubeでは人気でいくつも動画を上げているようです。動画を見ると、「ちょっとしたホラー」で、結構興味をそそるんですよね。

変な家とか変な家2という本も出しているようで、そちらも気になりますね。

 

今回ご紹介した「変な絵」は、こちらから購入可能です。

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気になる方は、手にとって見てくださいね。

 

 

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