「#真相をお話します」をよみました。
一時期、書店で平積みで置かれていた本で、タイトルや表紙が気になって、読みたいな~と思ってました。
コミカライズもされて、ますます気になって遂に購入してしまいました。
読んでみて・・・、面白かったです^^
6話が収録されている短編集で、どの話もサクッと読める話ですが、謎が含まれていて、
最後まで読むと「どんでん返し」するような、そんなお話が収録されています。
映画化も決定しているようですね。
今後の展開が楽しみですね。
ということで、この記事では、「#真相をお話します」を読んだ僕の感想をご紹介します。
ちなみに、この記事では、「#真相をお話します」の多少のネタバレをしています。
物語の根幹に関わるようなネタバレはしてませんが、それでも、
(# ゚Д゚)
「読む前に、情報入れたくないのだ!」
という方は、そっとこのページを閉じてくださいね。
いいかな。
それでは、「#真相をお話します」を読んだ僕の感想をご紹介します。
あらすじ
家庭教師の営業のバイトをしている片桐という男性がいた。会社から連絡があり、ある家庭からアポを取ったので、訪問営業をしてほしいということだった。
彼が、その訪問先に訪れたのだが、いつもの訪問先の家庭とは違う、一抹の違和感を拭うことはできなかった。
・・・と、このように、謎が多い話が6話収録されています。
真相が分かったときの感覚が癖になる
この本には6話収録されていて、すべてが「謎がある話」になっています。
どの話も冒頭部分は全て「伏線」になっていて、この先、どういうふうに伏線が回収されていくのか、考えながら読んでみると面白いです。
特に、面白いと思ったのが最初の話「惨者面談」でした。
この話は本の最初に収録されている話ですが、最初だから衝撃を受けたのかな?
それぐらい、話を読み終わった後に、「面白い!」と思えた話でした。
ストーリーは、とある家庭教師サービスで営業としてバイトをしている片桐と言う男性が、訪問営業を行うために、ある家に行った。
今回は母親からの要望で家庭教師の話を聞きたいのだという。
いつも通り、家庭教師のサービスについて話したり、その家庭の状況について話をきたりするのだが、
いつもとは違う「一抹の違和感」を感じるのだ。
その家に訪問すると、母親と息子がいたのだが、母親は難癖をつけて、すぐに帰れという。そちらから呼んでおいて、すぐに「帰れ」というのはおかしいにもほどがある。
しかも、息子は何も喋らない。こちらからの質問にも答えないので、全く興味がないかと思えば、母親の帰れという言葉に、「帰らないで。もっと家庭教師について教えて。」という。
本を読んでいる僕も、「おかしい」と思ってしまうほどの違和感だった。
しかし、すべての謎が明らかになったとき、この違和感に納得がいった。
母親の行動も、息子の行動にも、すべてにおいて合点がいったときの感覚は気持ち良いと思えるほどでした。
しかも、謎は1つではなった。物語の最後には、この家の主人が片桐と話をして終わる。ちなみに、この主人は片桐が家を訪問したときは、海外赴任ということで不在だった。
この主人が話す、この話の最大の真相を聞いたとき、「ええー!」とびっくり。
おもわず、読み返したくなるほどの衝撃でした。
この最大の真相を聞くことで、母親、子どもの「全ての行動」に合点が行き、そして、
「スッキリ」しました。
謎が全て解明したときの、あのスッキリ感は、なかなか他の本では味わえない気持ちだと思います。
しかし、この片桐という男性は、なかなかの優秀な営業マンです。
営業をしているが、バイトと言う形で雇ってもらっているようですが、
訪問先に行くさなか、近くの公園や、店、施設などの話のネタになりそうな情報を収集しています。
町内会の掲示板に貼られているポスターや注意喚起の張り紙もしっかりチェックし、しかも、家に付いてからも、表札や埃の被った自転車などから、家庭状況を推察。
その収集した情報を、今回の訪問営業に活かそうとする行動は、バイトにしておくのがもったいないぐらいの「優秀な営業マン」だと思いました。
ま、片桐の本職は「大学生」なので、今後どんな進路に進むかまでは、この話では語られていませんが、
このまま、この「家庭教師」の会社に就職し、営業として仕事をしてもしっかりとやっていけるのではないかと思いましたね。
それに、しっかりと情報収集して、それを活かすことができるのは、営業以外にも役に立ちそうなスキルといっても良いかもしれません。
まぁ、全くこの話の内容とは趣旨が違うが、学生時代にバイトで培った経験は、将来の仕事にも役に立つんだなと言うことも、
この話に出てくる「片桐」という男性を見ることで、わかるんじゃないかなと思いました。
ただ、この家庭教師を運営している会社の社長・宮園は、かなり適当な人のようなので、片桐くんの優秀な能力を発揮するには、ちょっともったいない気がします。
片桐くんは、この会社じゃなくて、もっと大手の会社にでも就職して、しっかりと営業術を学べば、
かなりの額を稼ぐぐらいの優秀な営業マンになれるんじゃないのかなと、思いましたね。
まとめ
この記事では、「#真相をお話します」を読んだ僕の感想をご紹介しました。
こういう、謎解き要素があるような話が好きなので、読んでいて楽しかったです。
「惨者面談」以外の話では、リモート飲み会の話を題材にしたり、Youtubeをテーマにした話だったりと、世相を反映した話もあり、引き込まれました。
「#真相をお話します」の続編が無いのかな~と探したんですけど、ありませんでしたね。今後に期待ですね。
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