幻想古書店で珈琲を(蒼月海里)~本好きのための小説

本の感想

本が沢山詰まっている本棚と、ちょっと古めかしいけど、それでいて興味をひかれる本。そんな本の香りと珈琲の香りが漂うような落ち着いた空間。

そんな雰囲気を醸し出してくれる本が「幻想古書店で珈琲を」でした。

ちょっと気になって表紙を見たんですが、表紙から漂ってくるそんな雰囲気と、帯にある

「本と人(ときどき魔法)で紡がれた心がホッとする物語」

に惹かれ、思わず購入。

読んでみると、物語全体から漂ってくる、なんとも言えない落ち着いた雰囲気と、ハートフルな内容に、引き込まれていきました。

ということで、この記事では、僕が

「幻想古書店で珈琲を」(蒼月海里)を読んだ感想をご紹介します。

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「幻想古書店で珈琲を」(蒼月海里)のあらすじ

大学を卒業した後に入社した会社がすぐに倒産。無職となってしまった主人公・名取司。

再就職のため資格と取ろうと書店に行ったが、珈琲の香りに誘われ、古書店「止まり木」に迷い込む。

司に興味を示した店主・亜門がここで働いてはどうかと提案する。

本好きのための本

この本の内容は、一言でいうと、「本好きのための本」です。

この本をには、様々な本が登場します。そして、その本を巡って様々な出来事がおきて、亜門や司が解決していくといったお話です。

登場する本は、海外の小説が主ですね。その中でも、ケストナーの「飛ぶ教室」は、僕も興味を持ち、この前、購入して読んでみました。その本も中々面白かったです。

この様に、この本は、お話の登場人物が「本」と巡り合うことで、様々な出来事が起きたり、物事が解決したり、というお話になっていますが、読んでいる読者にも本との出会いを提供してくれる内容になっています。

また、この本の物語に漂う雰囲気として、趣のある西洋風な内装で、そこには本がびっしりと詰まっていて、どこか珈琲の香りが漂っている。そんな落ち着いた雰囲気が漂っている物語です。

一度、こんな落ち着いた場所で珈琲でも飲みながら、ゆっくりとお気に入りの本を読んでみたいもんですね。

 

落ち着いた雰囲気のある店主・亜門

名取司に興味を持ち、自分の古書店「止まり木」に従業員として雇うことにした、店主・亜門。この亜門の雰囲気こそが、「幻想古書店で珈琲を」という物語の全体的に漂う落ち着いた雰囲気を決定付けていると思います。

亜門の落ち着いているような雰囲気。しかも、すべてを見透かしているようなセリフ。でも、本のことになると、饒舌になり、そして楽しげに解説してくれるという、おちゃめな一面も持っています。

この小説を読んでいると、コーヒーを飲みながら、登場人物が織りなす物語を、落ち着いた雰囲気で、「ふふっ」と余裕の笑みを浮かべながら、楽しんでいる・・・読んでいるこちら側もそんな落ち着いた雰囲気で楽しめてしまいます。

まぁ、読んでいる僕は、散らかった部屋と、周りで騒いでいる子供達の状況から言うと、「落ち着いた雰囲気」には到底近付くことは無理なんですけど、そんな状況でも、この本を読むと少なからず、気持ちも心も思考も落ち着いた感じになります。

このお話に登場する亜門ですが、振る舞いや佇まいを読み解くと、落ち着いたというか、博識ある大人という印象を受けます。それでいて、頼りがいのある本好きな魔法使いとも言えるでしょう。

ただ、そんな亜門ですが、物語を読み進めると、亜門の過去が見え隠れしてきます。そこには、淡い恋のお話があるのですが、そのお話も、なんとも切なく、何だか胸がきゅっと締め付けられるような、そんなお話でした。そういう亜門の過去の部分が見えてくると、亜門の人間的な魅力にも惹かれていきます。

物語を重ねていくと、亜門と司の二人の関係も次第に、店主と店員以上に、友情を感じてくる部分もあるので、その当たりも魅力の一つだと思います。

まとめ

この記事では、「幻想古書店で珈琲を」(蒼月海里)を読んだ感想をご紹介しました。

魅力的なキャラクターと、物語の中で紹介される小説。それと、物語全体に漂う雰囲気が気に入って、この小説は僕のお気に入りになりました。

色々と調べてみると、「幻想古書店で珈琲を」シリーズとして、何冊か出ているようです。

今後、どういう展開になっていくのか気になるところですね。

それに、この小説に出てくる「本」も気になるところです。例えば、「飛ぶ教室」(ケストナー)は、この物語の序盤のお話に出てきました。

児童文学ということでしたが、現在は一冊の文庫本として購入が可能です。

今度読んでみたいと思います。

今後も、この小説に出てくる「本」で気になるものがあったら、手にとってみたいと思います。

この小説を読むことで、新たな「本」と出会うことができる。そんな物語を、物語全体から漂う「落ち着いた雰囲気」とともに、楽しんでみませんか?

この本を読む時は、ぜひ珈琲の香りを漂わせながら、読んでみると良いですね。

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