セーラー服と機関銃~読後も快感!

本の感想

「セーラー服と機関銃」ってかなり有名な作品ですよね。

映画化もされたし、ドラマ化もされました。
また、続編「セーラー服と機関銃ー卒業ー」も映画化されました。

そんな、超有名なお話ですが、原作を読んだことがありませんでした^^;

古本屋でちらっと見かけたんで、興味があったんで手に取ったんですよね。

ちなみに、最初に興味を持ったのが、続編の「セーラー服と機関銃ー卒業ー」で、続編があったことを知らなかったんで、興味を持ったんですが、

よく考えると、「セーラー服と機関銃」の内容もよく知らなかったんです。
もしかすると、子供の頃に映画を見たけど、内容を覚えていない・・・という可能性もあります。

せっかくだから読んでみよう!ということで、じっくりと読んでみたんですが、なかなかおもしろかったです^^

ということで、この記事では、「セーラー服と機関銃」の読んだ感想をご紹介しますね。

この記事は、セーラー服と機関銃のネタバレを含みます。
もし、ネタバレを見たくないという方は、画面をそっと閉じてくださいね。

 

・・・いいですか?

それでは、「セーラー服と機関銃」を読んだ感想をご紹介しますね。

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あらすじ

高校2年生の星泉。父が不慮の事故に合ってしまい亡くなってしまった。しかしそれをキッカケに、葬儀場や高校までガラの悪い4人組をよく見るようになる。

その後、高校から下校途中に例の4人組に連れて行かれ、弱小暴力団「目高組」の組長を襲名する事になってしまった。

翌日、泉のマンションに刑事が訪れ、実は父の死は事故死では無い可能性があることを聞かされた。

その後、泉のマンションが何者かに荒らされたり、泉の周りで殺人事件が発生。大きな抗争が起きつつある中、泉は、セーラー服で悠然と立ち向かうことになる。

颯爽とした女子高生

かなり有名なお話なんですが、今まで小説は読んだことが無かったんですよね。

改めて読んでみると、女子高生とヤクザの組長というアンバランスな組み合わせが面白かった。

到底その世界で、全く関わらないであろう女子高生が、ヤクザの世界で立ち回る姿が、爽快に写り、新鮮に感じます。

敵方のヤクザの本拠地に乗り込んでいく颯爽とした姿は、それだけで爽快感を感じてしまう。

謎が謎をよびます

話が進むに連れて、謎が深まっていく様子にドキドキとワクワクを感じるが、後半、一気に謎が解かれていく爽快感がたまらなく好き。その辺りの見せ方が、赤川次郎の面白さともいえますね。

いろんな謎や伏線を残しておきながら、最後に一気に回収されるので、読後の爽快感がかなり良かったです。

意外と主人公が可哀想な境遇

かなり有名なお話なんですが、この主人公の境遇がかなり可愛そうです。

一人しか無い親がいきなり事故死。しかもその父親がヤクの運び屋と汚名を着せられ、気が付くと、ヤクザの組長に祭り上げられ、勝手に高校を中退させられる。

しかも、覚えのない包はどこかと聞かれて、脅されて・・・
よくこれで、「鬱」にならなかったなと、ある意味関心させられます。

いや、お話的には面白い展開なんですけど、かなり可愛そうな境遇になっているので、同情しちゃいます。

男子高校生3人組がいい味出してます

主人公・星泉に惚れている3人組の男子高校生が健気で、頼りがいのある男の子です。

最後の最後に、いいとこ持っていくし、推理してくれ、主人公を助けてくれるのも、この3人組の男子高校生。

高校生の時に、こんな体験しているんなら、大人になったら、ずいぶんいい大人になっているんだろうなと思ってしまいますね。

時代がかった先生方

学校のお偉方が時代だなと感じてしまいます。

当時の先生のイメージと言うと、保身と体制を気にする校長や教頭。そんな描かれ方がされているのが多いと思います。

昭和56年に初版が発売されている本で、当時学校ものといえば、3年B組金八先生が放送されていた時代。この物語に出てくる先生達も、そんな時代背景の学校物を匂わせるような、先生達でした。

人の命が・・・ずいぶん軽く書いている

こんなところで、・・・と思ってしまうほど、人が簡単に亡くなってしまいます。
感情移入してきそうなところに、いきなり死体で発見されたり、殺されてしまうんで、まぁ、ヤクザの世界を書いているから、そうなんでしょうけど・・・。なんか可哀想に思えてしまいます。

後半のラスボスがサイコパス過ぎ!

後半、星泉がドクと呼ばれる、医者マニアのヤクザに捕まった時、最後にやられた拷問が、もう、サイコパス過ぎ!

あれが映像化されていたのか???もう、狂気の沙汰でしか無い。高校2年生の少女にやるような内容じゃないわ。

貼り付けにして機関銃で撃ち抜いたり、冷水をかけた後に冷凍室に入れたり、最後は真っ裸にして手術室に貼り付けにして体を切り刻もうとしたり・・・。

もう、行き過ぎ。

そんなドクが、佐久間の手によってあっさり殺されるのが、なんとも言えずスッキリしたりします。

まとめ

この記事では、「セーラー服と機関銃」を読んだ感想をご紹介しますね。

超有名なお話ですが、じっくり読んだことは無かったんで、よい機会でした。

話も面白かったです。

伏線や謎が色んなところに散りばめられていて、クライマックスに向けていろんな謎が解決していくし、主人公・星泉の気持ちのよいほど面倒見の良い性格もあり、読後も爽快感があります。

まさに、「快感」でした^^

この話がどんなふうに映像化されたのが気になります。今度は、映画化されたものや、ドラマ化されたものを探してみようと思います^^

読んだこと無いなーという方は、ぜひ読んでみてくださいね。

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