真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました~自分が今できることは?

本の感想

「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」を読みました。

・・・な、長い題名です。

最初は長い題名が気になって、漫画を読み始めました。そして、後のストーリーが気になって、小説版を購入しました。

 

↓こちらです。

Amazon.co.jp: 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました (角川スニーカー文庫) : ざっぽん, やすも: 本
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漫画よりも小説のほうがだいぶお話は進んでいますが、漫画も小説も面白いです。

強い主人公がスローライフを送る・・・というよりも、

RPGで主人公を導く「最初っから強いキャラクター」が勇者パーティーを途中で抜けたら、どんな生活を送るのか?

が、テーマになっているようです。

ま、このテーマだけでも、先が気になりますね。

ということで、この記事では、「真の仲間・・・」を読んだ僕の感想をご紹介しますね。

それと、この記事では、「真の仲間・・・1巻」のネタバレを含んでいます。

ネタバレを読みたくない方は、ページを閉じてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あらすじ

勇者のパーティーにいたギデオン。彼のスキルは「導き手」。彼の妹・勇者ルーティが成長するまで勇者を守り育てるスキルだ。

そのため彼のレベルは生まれたときから既に30だった。

しかし、それ以外何の特徴のないスキルのため、様々な技術や知識を身に着けながらパーティーに貢献していたが、ある日、戦闘についていけなくなった彼に賢者アレスから「君は真の仲間じゃないーーー」と告げられ、勇者パーティーを追い出されてしまった。

その後、彼はレッドと名を変え、辺境の地ゾルダンで薬草屋を開業しスローライフを満喫しようとしていた。

しかし、突然、かつての仲間、ロガーヴィア公国のお姫様であるリットが押しかけ、住み込みで働くことになった。

RPGによくいる「最初に主人公を助けてくれる強いキャラクター」

この話を読んだときに、真っ先に思い浮かんだのは「パパス」でした。
知ってますか?ドラクエ5に登場した主人公の父です。
ゲームの序盤、まだレベルの低い主人公と共に旅をする「レベルの高い父」です。

それ以外でも、他のRPGゲームによくいるような「ゲームの序盤に主人公を助けてくれるレベルの高いキャラクター」。
俗に言う、お助けキャラですよね。

そのキャラクターって、物語が進むにつれてどこかで離れてしまうのが、ゲームの定石なんですけど、

この本の話って、その「お助けキャラが離れた後、何をしているのか?」
そこに焦点を当てて話を盛り上げているんですよね。

ちょっと、この設定にワクワクしまして・・・思わず購入してしまったんです。

読んでみると、「面白い」。

この話、このままゲームにしてもいいんじゃないかなっていうくらい、秀逸な設定になってると思いました。

たしかに、主人公を最初に助けてくれるお助けキャラって、離れた後、何をするんだろうなって、気になっちゃいますよね。

・・・ただ、僕の知ってるゲームに出てくる「お助けキャラ」って、大概、主人公のために、犠牲になっちゃいます。

冒頭で紹介したドラクエ5の主人公の父パパスも、敵の手にかかり倒されてしまうんですよね。

この本の話のように、「主人公と離れてスローライフを送る・・・」なんて、生易しい展開じゃないんですね。

実際、この本の主人公ギデオンは、勇者のレベルが低いうちは活躍していたようですが、レベルが追いつかれてしまうと、途端に戦闘では役立たずになります。

この世界では一人一人に「加護」が与えられます。そして、加護に応じたスキルが身につけることが出来るわけです。
例えば、加護が「戦士」の人は、戦士特有のスキルが習得可能ということになります。
主人公の妹は加護が「勇者」で、勇者特有のスキルを身につけることが出来るわけです。

でも、主人公ギデオンの加護は「導き手」。導き手のスキルは「生まれたときからレベル30」。それ以外のスキルが無いわけです。

レベルが追いつかれれば戦士の加護を持つ人にも劣ってしまうわけです。

それでは、ギデオンはどうしたのか?

彼は、それを知識と技術でカバーしてきました。

戦闘でどう立ち回れば効率よく動けるか考えて、パーティーに貢献してきました。
また、パーティーの食事やパーティーへの面会に来る人への調整。

それに、加護やスキルに対する知識を蓄え、いざというときに有効活用する。

つまり、彼は加護やスキル以前に、
「何をすればパーティーに貢献出来るのか」を、自分が今できることをよく考えて、行動していたわけです。

これって、実社会にも役立つ考えだなと思いました。

勇者パーティー・・・とはいいませんが、仕事でもプロジェクトに対してチームを組んで取り組むこともありますし、学生の頃で言えば、部活動や、何か作品をチームで作り出すなど、

複数の人で何か目的を持って行動する時、ギデオンのような「自分が何をするべきで何が出来るのか?」をよく考えて行動することって、めちゃくちゃ重要だと思うんですよね。

たしかに、各個人のスキルの差はありますよね。
仕事でいえば、長年仕事をしてきたベテランの人と、今年入ったばかりの新人ではやれることには差があります。
そんな新人でも、「自分に何が出来て何をするべきか。」をよく考えて行動することで、プロジェクトの成功に大きく関わることも出来るわけです。

「俺なんか、何も出来ないし、見ているだけにしようか・・・」

なんて思っていても、実際そんなことはなくて、よく考えると出来ることはたくさんあるんですよね。

この、真の仲間・・・を読んで、そんなことを感じました。

お姫様とのスローライフ

レッドが薬草店を開業すると、かつて勇者パーティーの仲間として共に戦ったロガーヴィア公国のお姫様であるリットが訪ねてきて、ともに、薬草店で働きたいと言ってくる。

このお姫様はかなりお転婆で、普通のお姫様ではなくて、なんと冒険者として辺境の地ゾルダンで活躍しているお姫様でした。

そんな彼女が、開業したばかりの薬草屋で働くっていうのは、何とも健気さを感じました。

ギデオンあらためレッドと、お姫様リットの、イチャイチャしながらのスローライフは、

・・・多分、男性の方には、かなりウラヤマなシチュエーションなんじゃないですかね。

それに、リットはレットがまだ勇者パーティーにいた頃の苦労をよくわかってくれていて、それを含めても、レッドのことが好きだっていうのが、読んでて伝わってくるので、

それだけでも、勇者パーティーに追い出されたレッドは、救われたのかなという気になれますね。

 

まとめ

この記事では、「真の仲間・・・」を読んだ僕の感想をご紹介しました。

RPGで序盤の主人公を助けてくれる「お助けキャラ」。そんな、お助けキャラが、パーティーを抜けた後は、かわいいお姫様とスローライフを送るなんて・・・

男性目線からすると、かなりウラヤマなシチュエーションですね。

でも、お話を読んでいて、主人公・レッド君の境遇は結構可哀想だと感じます。そんな境遇だからこそ、お姫様とのスローライフは上手くいってほしい・・・とも、思っちゃいますね。

 

↓僕が読んだのはこちらになります。

Amazon.co.jp: 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました (角川スニーカー文庫) : ざっぽん, やすも: 本
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↓漫画もありますよ。ちなみに、漫画も読みました^^

Bitly

 

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