映画「デットプール&ウルヴァリン」見に行ってきました。
デットプールはもともと好きな映画のひとつでした。メタ要素たっぷりのデットプールの喋り口と、あの雰囲気は、他の映画に無い魅力ですよね。
今回の「デットプール&ウルヴァリン」はそれぞれ胸に抱く思いも、魅力だと思います。
身近な人達を守りたいデットプールと、
身近な人達を守れなかったウルヴァリン。
相容れない二人の気持ちと、
しかも、
どちらも自然回復能力が備わっている能力者。
どれだけ傷つけられても回復してしまう。
二人の戦いは、お互いを傷つけ自分を回復するという永遠にできる喧嘩。
そして、相変わらずデットプールの話しぶりが長い。そこが良い。そこがデットプール。
メタ要素たっぷりのデットプールだから、カメラのレンズが壊れても、映画のマイクが見えてもそれはネタの一種だったりします。
この記事では、僕が感じた「デットプール&ウルヴァリン」の感想を書きました。
また、この記事は、「デットプール&ウルヴァリン」のネタバレが含まれています。
「映画を見る前にネタバレは読みたくない!」という方は、サクッとページを閉じてくださいね。
それでは、「デットプール&ウルヴァリン」映画を見た感想をご紹介します。
あらすじ
世界にはアンカーと呼ばれる人が存在している。そのアンカーという存在が消滅してしまうと、その世界は消えてしまうというもの。
デットプールの世界ではアンカーはウルヴァリンだった。しかし、ウルヴァリンは他界(いや、亡くなる運命ということか?)。
デットプールは、ウルヴァリンを別の世界から連れて来ることを思いつき、いろんなマルチバースの世界に行き、いろんなウルヴァリンと出会う。
その中で見つけた「ちょうどいい」ウルヴァリン。カナダの場末のバーで一人さみしく飲んでいるウルヴァリンを見つけた。
デットプールは自分の世界に来てほしいと願うが、それを一蹴するウルヴァリン。それでも、自分の歴史をやり直せると聞くと、ウルヴァリンはデットプールに付いていくことにした。
しかし、ウルヴァリンを連れてTVAに行ったが、一瞬にして消されてしまう。
消されたデットプールとウルヴァリンは虚無に飛ばされていた。
虚無に飛ばされたデットプールとウルヴァリンはキャプテン・アメリカによく似た、ファンタスティック・フォーのヒューマン・トーチと出会う。しかし、人さらいに捕まり、アジトに連れて行かれる。アジトではカサンドラノヴァと出会う。
カサンドラはチャールズ・エグゼビアの双子の妹だという。カサンドラはヒューマン・トーチを倒してしまう。(ヒューマン・トーチがカサンドラの悪口を言っていたとデットプールがチクったために・・・。もしくは、ギャラの関係上、これ以上出演するとお金がかさむとか、デットプールは言っていたが。なにせ、キャプテン・アメリカによく似た人だから・・・)
デットプールとウルヴァリンは共闘してアジトから脱出。
草原地帯まで逃げてきた二人はデットプールの変異体ナイスプールと出会う。ナイスプールはホンダオデッセイを二人に提供。デットプールとウルヴァリンはホンダオデッセイを使って、元の世界に戻るため移動するが、移動のさなか、デットプールとウルヴァリンは衝突。二人は気を失うまで戦い続ける。
気がつくと、カサンドラに対抗するレジスタンスのアジトに連れて行かれていた。そこには、ブレイド、エレクトラ、ガンビット、ローラ/X-23たちがいた。
デットプールとウルヴァリン。そして、レジスタンスのメンバーは、カサンドラのアジトに強襲をかける。ジャガーノートのヘルメットを使って、一時的にカサンドラの能力を封じることに成功。そのさなか、カサンドラは同じ仲間から思わぬ反逆を受ける。しかし、ウルヴァリンはカサンドラに情を掛けて、命を救う。カサンドラはドクター・ストレンジの変異体から奪ったリングを使って、デットプールとウルヴァリンを元いた世界に送り届けることに成功。
一方、TVAのパラドックスがタイムラインを破壊できるタイムリッパーの起動を勧めていたが、そのことを知ったカサンドラは、装置を強奪。虚無以外の世界を壊すことを試みる。デットプールとウルヴァリンはそれを止めるために自ら犠牲になり、カサンドラの野望を阻止。カサンドラはタイムリッパーとともに消滅。
デットプールはウルヴァリンを自分の世界につれていくことに。デットプールは、ヴァネッサとの関係を修復し、自らヒーローとして活動していくことを決意する。
相変わらずデットプールが面白くて好き!
R15指定なので、たっぷりと残酷シーン連発のデットプール。
明らかに万人受けしそうにない映画だが、僕はこの雰囲気がとても好き。
スクリーンの中から、見ているものに話しかけるデットプールは明らかに第4の壁を打ち破っていると思うよね。
コミックでも読者に話しかけたり、コマの外側から移動したりハチャメチャなデットプールは、やっぱり映画3作目でもそうだった。
憧れ?のウルヴァリンとの共演の初シーンは、骨だけになってしまったウルヴァリンとの再開。せっかく共闘できると思ったのに、骨だけになったウルヴァリンに散々話しかけるデットプール。デットプール自身もウルヴァリンとの共演は楽しみにしていたんだろうね。せっかく墓を掘り起こしてまでウルヴァリンとの共演を楽しみにしていたのに、アダマンチウムの塊になってしまった骸骨ウルヴァリンを見つけたときの悔しがり方ときたら、「そうくるか」と見ていた僕が思ってしまった。
散々、小出しにネットに公開するデットプール3の情報にウルヴァリンと共演するんだ!と楽しみにしていた僕が、スクリーンの中では骨だけになったウルヴァリンに話しかけるデットプールのシーンを見て、「この後どうするんだろ。ヒュー・ジャックマンとのシーンは撮影しているはずなのに・・・」とネット情報を鵜呑みにしながら、今後の映画の展開に期待していたところ、オレンジのゲートが出現して、見たことのある棍棒を持った、見たことのある軍隊の制服の人たちがわらわら登場。
「これって、TVA?」。そう、ロキ1,2で登場した時間変異取締局TVAの皆さん。
「おぉ、ついにMCUの正史に組み込まれたのか!」と実感する瞬間だよね。しかし、TVAの皆さんは、デットプールを襲っている。それに対抗するべく、デットプールはウルヴァリンの骨を使って、TVAを撃退するのでした。
このアクションシーンも痛快で爽快で好きなんですよね。まぁ、首チョンパ、体チョンパの血がブシャー!と残酷シーンで到底子供には見せられませんが、リズミカルにそしてべらべら喋りながら撃退していくデットプールに残虐シーンだが面白さを感じます。
デットプールも悩むことがあるようで、アベンジャーズには入れないし、自分の好きな人には振られるしで、落ち込むデットプール。もう、ヒーロはやめようと車の販売員になっているが、忘れることができないデットプールは、会社のロッカーにデットプールのコスチュームを入れていたりします。
下品な喋り口と永遠に喋れる能力で、顧客の心をつかむどころか、顧客の気持ちは離れたままで結局車は売れないまま。しかし、アパートに帰ると、自分の誕生日を祝ってくれる仲間がたくさんいて、デットプールは幸せを感じるのでした。
デットプールが幸せを感じているときに、突然の訪問。それがTVA。そのままTVAの事務所に連れて行かれ、そこで聞かされる、自分の大切な人が消えてしまう可能性。それを守るためにデットプールは戦う・・・っていう話です。
どんなに下品でコミカルでも、自分の大切な人のために戦うのっていうのは、ヒーローでも普通の人でも同じことですね。大切な人のために戦うと決めたときから、人はヒーローになれるんだなと、見ていて感じました。
アベンジャーズは世界を救うために戦っているけど、デットプールは、自分の居場所にいる自分の仲間を守るため・・・と、とても狭い世界を守るために戦っている。デットプールらしい理由だよね。
アンカーとなるローガンがいない世界。そして、ローガン/ウルヴァリンが亡くなるシーンがTVAのモニターに流れると、見ている人たちが涙する。
そのシーン、僕も見たことがある!なんと、映画「ローガン」のワンシーンなのでした。
年老いたウルヴァリンが若いミュータントをかばって亡くなるシーン。あの感動的なシーンがなんと、デットプールの映画で見ることができるとは。・・・ということは、デットプールの世界は「映画ローガン」と同じ世界線ということ。そして、その世界までもMCUと繋がっていたということかな。
その後に登場するローラ/X-23の登場にもびっくり。ローラとは、年老いたローガンが守った若いミュータントなんですよね。
まさか、その後の彼女を見ることができるとは、驚きでしたね。
・・・と、実はここまで映画を見ていて、ちょいちょい右下に出てきた、「アース10005」とか、「アース616」とか。
ナンノコッチャ?と思っていたけど、実はこれがマルチバースでの世界を示す番号。MCUの正史と言われるアベンジャーズが活躍した世界はアース616。そして、映画ローガンの世界やデットプールが活躍した世界はアース10005。つまり、全く別の世界で、アベンジャーズとデットプールが活躍していたってわけなんですよね。
そこをつなげたのがTVA。ドラマ・ロキの世界で、マルチバースの世界を是としたおかげで、MCUに今まで絡んでこなかった世界線でもMCUに登場できるようになった。・・・といいたいわけで、いろんな映画をMCUに登場させるために、こりゃマルチバース様々だなと思ったわけでした。
映画ローガンも、デットプールも配給元は「20世紀フォックス」。もしかすると、マルチバースの世界、「アース10005」は20世紀フォックスで展開されたX-MENの世界ということにしているのか?そうなると、「アース10005」には他のX-MENもいるかも知れないね。
マルチバースを通して、「アース10005」からアベンジャーズがいる「アース616」にいろんな(20世紀フォックスで活躍していた)ヒーローが来るかもしれない・・・と考えると、今後のMCUの展開も楽しみになります。
まとめ
この記事では、「デットプール&ウルヴァリン」を見た僕の感想をご紹介しました。
デットプールの雰囲気は、どのヒーロー映画にも無い、いや、普通の映画にもない、メタ要素たっぷりの映画でした。
なんで、こんなデットプールはメタ要素たっぷりで、スクリーン前の人のめちゃくちゃ話しかけてくるのかというのは、原作がそうだからなんですよね。
原作も、ガッツリとコミックを読んでいて、コミックの中のデットプールは話しかけてきます。
しかも、コミックの枠をはみ出して色々としてくるので、デットプールのコミックは他のコミックにはない魅力がたっぷりです。
これを第4の壁と言っていますが、もう一人、第4の壁を乗り越えられるヒーローがいます。それがシー・ハルク。もしかすると、MCUに組み込まれたデットプールが、シー・ハルクと共演・・・って事も可能性としてはゼロではないので、
今後の展開が楽しみですね^^
ちなみに、この映画はR15指定です。小さなお子様は見ることはできません。しょうがないですね。この映画の描写は結構残酷なので・・・
ただ、Youtubeの紹介動画に子供用の動画もありました。
R15なのに?と思いましたが、これも面白かったです^^
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