「ブラック・ ショーマンと名もなき町の◯人」読みました。
この本は、先に映画の方を見たんですが、映画が面白かったので、原作も読んでみたくなって、購入しました。

はっきりいうと、面白かったです^^;
映画では省かれている部分もありますし、逆に、映画で追加されている部分もあり、映画とちょっと違う部分を探してみるのも、面白かったです。
映画を見ているので、既に真相は知っているのですが、そこまで導く神尾武史の鮮やかな推理とやり方が、面白かったです。
それと、神尾武史と神尾真世のやり取りも、面白い部分でした。
神尾真世が武史のことを、どう思っているのか。それが色濃く出ているので、くすっと笑える部分もありました。
・・・ということで、この記事では、
「ブラック・ショーマンと名もなき町の◯人」を読んだ僕の感想をご紹介します。
この記事では、多少ですが、ネタバレを含みます。
「ネタバレは見たくない!」という方は、ページを閉じてくださいね。
それでは、
「ブラック・ショーマンと名もなき町の◯人」を読んだ僕の感想をご紹介します。
あらすじ
神尾真世と中條健太が、結婚の準備しているさなか、神尾真世 の父・神尾英一の訃報を受ける。神尾真世は実家に戻り、警察から事情を説明されているとき、叔父・神尾武史が現れる。神尾武史はいとも簡単に警察の情報を抜き出す事に成功。武史は、警察ではなく、自分の手で兄・英一が亡くなった理由を調査すると宣言。真世はそんな武史に同調し二人で調査することになった。
コロナ禍に翻弄される人々
この物語に出てくる人たちは、すべからく「コロナ禍」に翻弄されています。
コロナ禍で計画が頓挫したり、仕事もうまくいかずに夫婦仲が余計に悪くなってしまったという人も出てくるし、
もともと計画していた、アニメ関連の施設も、「コロナ禍」で中止を余儀なくされていた。映画版も見ましたが、映画よりも小説のほうが、より、「コロナ禍」の被害が色濃く映し出されています。
ただ、ココで起きていた「悪いこと」は、本当に「コロナ禍」が原因なのか?と言われると、微妙かもしれません。
確かに、きっかけは「コロナ禍」が原因ですが、長い目で見ると、それはきっかけでしたかなく、「コロナ禍」がなくとも、実は結果は同じだったのではないか?とも、思います。
物語に出てきたアニメ関連の施設「幻ラビ・ハウス」建設の計画も、確かに「コロナ禍」によって、建設が中止になり、それを街興しとして期待していたようですが、漫画やアニメに頼った町おこしだと、人々から飽きられたときに、一気に衰退してしまい、逆に負債になってしまう可能性もある。もしかすると、計画中止になって、良かったのでは?とも思ってしまいます。
また、真世の友達・桃子もコロナ禍によって、夫の仕事が失敗してしまい、家庭内での不和が続き、離婚間近となっているが、それも、「コロナ禍」前から、心の引っ掛かりができているので、きっかけは「コロナ禍」かもしれないけど、それが無くとも、うまく行かなかったのでは?とも思います。
世界中で、「コロナ禍」をきっかけに、事業を失敗したり、今までの生活から転落したり、それ原因で恋人や配偶者と別れたりと、状況的に悪いことが起きてしまった人は、沢山いると思います。
ただ、それは、もしかすると、「コロナ禍」が無くとも、最終的には結果は同じになっていたのではないかと思います。
ホントは、「コロナ禍」はある意味きっかけに過ぎず、遅かれ早かれ悪い結果になっていたのであれば、「コロナ禍」によって、早めに結果が見えて良かったのでは?と、ポジティブな方向に目を向けて見るのも、考えのひとつなのかなと、この本を読んで思ったのでした。
神尾武史が福山雅治にしか見えない
映画を最初に見たからなのでしょうか?
セリフの言い回しや、立ち振る舞い。この本を読みながら、シーンを頭の中で想像してみると、神尾武史が福山雅治にしか思えなくなっています^^;
東野圭吾先生も、神尾武史は福山雅治をイメージして書いているんじゃないかな?と思います。
まぁ、最初に映画を見ているので、イメージが付いているのでしょうけど、神尾武史の振る舞いを考えると、福山雅治をイメージしながら想像してみると、しっくり来るんですよね。そう思えるほど、映画が面白かった・・・っていうこと何でしょうね。
まとめ
この記事では、「ブラック・ショーマンと名もなき町の◯ 人」を読んだ僕の感想をご紹介しました。
東野圭吾先生の本は好きで、何冊か読んでいるんですが、この本もやっぱり面白かったですね。
映画を見たあとにこの本を読んでいるので、既に真相は知っているんですが、それでも面白かったです。
最後、真相を暴く時の演出は、本と映画では違いましたね。
そういう違いを探してみるのも、楽しみにの一つですね。
それに、「ブラックショーマン」関連の本は、この本以外にも出ているので、そちらも気になるところですね。
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