セーラー服と機関銃3 疾走~ある意味ファンタジー

本の感想

「セーラー服と機関銃」シリーズ第3作目。
あることは知っていたんですが、書店に行っても古本屋に行っても見かけなかったんですよね。

「アマゾンで購入しようか~」なんて、思っていたところ、実は、少し大きめの図書館で、偶然発見。
思わず借りてしまいました^^

シリーズ3作目ともなると、星泉が主人公ではなく、なんと娘の星叶が主人公。

星泉は?それにいつも泉の近くにいた3人組は??今までとのストーリーに繋がりがあるのか??
などなど、色々と気になるところがありました。

ということで、この記事では、
「セーラー服と機関銃3 疾走」を読んだ感想をご紹介しますね。

ここから先は、「セーラー服と機関銃3 疾走」のネタバレを含みます。
ネタバレを読みたくない!という方は、ページを閉じてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは改めて、
「セーラー服と機関銃3 疾走」を読んだ感想をご紹介しますね。

 

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ストーリー

17歳の星叶。高校の演劇愛好会の夏合宿での帰り道、山の中で遭難してしまう。しかし、偶然にも人が住んでいる気配がする「あばら家」を発見。中には女性が一人住んでいて、快く一晩宿を貸してくれることになった。しかも、この女性は、星叶の母、「星泉」であった。

 

国家権力VS星親子!

星泉は高校生の頃から対決をしてきたが、ついには国家権力にもケンカを売ることになった。・・・ま、ケンカを売っている訳では無いが、やむを得ずケンカを買ってしまったわけで、そんな理由で、娘・星叶と一緒に暮らすことは無かった。

娘・星叶も、物心着く頃には既に母・星泉ではなく、遠い親戚に養ってもらっていた。中学生になった際に、「一人暮らしをしたい」と申し出ると、あっけなくOKが出て、一人暮らしが始まっている。

いかに、親戚の中でも「星泉」は厄介者扱いされているのがわかる。そんな境遇でも、星叶がグレずに素直に育っているのが、とっても素敵に思えた。

普通、親がいなくて、遠縁の親戚に預けられて、しかも一人暮らしもしていると、大概「グレている」のがお話の相場になっていそうだが、星泉の娘・星叶はとっても友達思いの素敵な女の子に成長していた。

しかも、母と同じような性格で、悪いものは見過ごせないし、行動力も人一倍ある性格。事件が起こったら、周りを巻き込みながら・・・いろんな(面白い)展開が待ち受けていたってわけ。

星泉は、仕事の関係でドイツの方に行ったときに「木崎」という男性と出会い、そこで恋をして、娘を妊娠という流れだが、星泉は海外で仕事ができるほどの語学力があったようだ。

話では、大学三年生のときに、ドイツに留学してドイツ語が話せるようになっていたので、外資系の会社に勤めたときに、本社があるドイツでの勤務になった・・・という話だったが、

正直、高校生の頃の星泉を見る限りでは、「勉強ができるような娘」とは思えなかった。大学生になってから、しっかりと勉強して、ドイツに留学もして、とっても優秀で、ワールドワイドな女性に変身していたようだ。

前作や前前作を読む限り、しっかりと、自分で考えて行動できる基本が星泉には身についていたので、そういう行動力も、きちんとした語学力が身についた理由かもしれませんね。

こういう本を読みながら、
「親は子供に学習よりも、自分で考えて行動するチカラを身に着けさせないと行けないんだなー」とつくづく思ったりします^^;

どんな大学に行って、どんな仕事をしていたかは、明かされていないが、星泉の負けん気の強さで、しっかりと勉強して仕事ができるほどの語学を身に着けたんだなと考えると、かなり優秀な女性だと思いますね。

でも、そんな女性が、数十年経って「山の中のあばら家」で隠れて過ごす羽目になるという・・・。うーん、そんな年月がもったいないなと思ってしまったりしました。

仕事でいろんな経験をしたり、様々なスキルを身に着けたり、それに、娘の可愛い時期に、愛情を注いだり、娘を見てほっこりしたり・・・

そんな時期を過ごすことが出来ないというのが、少しかわいそうに思えたりしました。

実は、木崎は技術者で、日本が請け負った海外のプラントを建築したときに設計を担当した。その際に、自分が設計したものとは異なる、安い部品がいくつか使われていることを知り、実際に設計した内容と、実物が異なっていたことが判明。

このままでは大事故につながってしまうということで、その真意を突き止め、あわよくば事故を未然に防ごうとしていたが、そのことが公になってしまうと、不利益を受ける「日本の大物」が居るらしく、追われる身となってしまう。

しかも、この木崎という男、このことが原因で18年も海外の刑務所に服役してしまう羽目になるのだ。この長い間、よく正常な精神を保っていたと驚きだが、なんとか逃げ出して、日本に帰国。

最後に、このことを告発するために、知り合いがいるテレビ局で生中継をする事になった、というような、ストーリーの終盤のお話になるが、ここまでくると、展開が早すぎて、めっちゃ面白いです。

星泉・星叶親子。そして、木崎と、親子3人、行動力も、精神もタフな親子は、読んでいても気持ちが良かったです。

実は海外のプラントの仕事を受けたときに、多額の金を「某政治家」が受け取ったせいで、設計よりも安い部品が使われるようになっている。しかも「某政治家」がそれ相応の立場となっているので、木崎の告発を止めようと、国家権力が妨害してくるという流れなんだよね。

しかも、その「某政治家」が、冒頭、星叶が見ていたテレビに流れたときに、「どこか信用できない人間な気がする」と言っている、まさに、その人間に、木崎、星泉が狙われていることを考えると、星叶も相当の洞察力を持っている・・・と思っていたり。

と、言うよりも、赤川次郎はそこで伏線を張ってたんだな~と思った。

冒頭で映し出された政治家が、最後に「ボス」として登場するのは、映画的な演出で、読んでる人の心をくすぐる面白さを感じた。

さすが赤川次郎!

 

現代ファンタジーだよね

ほんと、現代ファンタジーです。剣と魔法の世界じゃないけど、完全に異世界と思ってしまう話の流れだったりします。

そんな事言うと、なんのこっちゃ?と思ってしまうでしょうが、

友達が警察の車に載せられたときに、17歳の女の子が、キーがついている車に乗り込んで(しかも盗んで!そして無免許で!!)、無茶な運転で付いてきても、お咎めなしだったり、

いきなり警察に追われることになったら、突然、拳銃を持った太った男が助けに来たり、

仲間が拳銃に腹を撃たれたら、郊外に突然都合よく、個人でやっている病院が見つかったり、

しかも、その病院の先生が昔、東京の盛り場で開業していたので、その手の患者に慣れているとか言い始めるし、

しかも、最後に突然テレビ局に、星叶の後輩1年生が、布に包まれた機関銃を持ってくるし(あんたそれ、どっから持ってきたの!!)、

星泉が機関銃をぶっ放した後に、事もあろうに、娘に対して、
「叶 撃ってみる?」とかいい始める始末。

しかもしかも、「人を撃たないで」とか言ってるし(いやいや、そんなのぶっ放したら、人に当たっちゃうでしょうが!)。

と、まぁ、都合よくポンポン出てくるもんだと、ほんとツッコミどころ満載です。

そんなことを、うちの嫁さんと言い合っていると、最終的に、
「そうだ!これはファンタジーだ!」と言う結論になりました。

たしかに、ファンタジーと考えれば、全てが辻褄がある・・・かもしれない。

ココまで言うと、「赤川次郎の書く物語、嫌いなの?」とか、言われかねないですが、そんなことはないです。

こういう、奇想天外な展開が待っている赤川次郎の書く物語は、僕はめっちゃ好きです。

そして、うちの嫁さんのそういう物語を話題に、色々とツッコミ合うのも結構好きです^^

 

まとめ

この記事では、「セーラー服と機関銃3 疾走」の読んだ感想をご紹介しました。

相変わらずのドキドキ感と、飽きない展開で、星泉・星叶親子がどんな結末を送るのか、ワクワクしながら読むことが出来ました。

あわよくば、もう、隠れること無く、親子幸せに暮らして欲しいと思ったり、

でも、星泉の性格なら、絶対普通の生活なんて無理なんじゃないか・・・と思ってみたり。

できれば、もう一作、書いてほしいな・・・と、思いました。

星泉・星叶親子が幸せだけど、現代の悪に立ち向かって、スカッとする話を、また読みたいなーと思ったりします。

・・・そういえば、
今回、セーラー服を着ていたっけ?

 

 

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